令和5年度の活動報告にあたり、本年度も皆様方には当法人を支えて頂き、深謝を申し上げる次第です。
本年度 はコロナも5類となり、行動の縛りも薄れ、各地で催しが再開されました。朗読劇『火垂るの墓』も小学校をはじめ公民館などから依頼され、上演することが叶いました。観劇後の子供の感想には、平和の尊さを思う言葉が溢れており、私共を力付けてくれました。地球は争いごとで満ちる昨今、朗読劇の制作に当たる『陽なたの会』には、地域の方より活動の継続を望む声が、寄せられております。
「1の事業」ネパール・サハラ子供の家
サハラ・子供の家は、27(1999)年前ネパールにおいて、売春目的でインドに売られ行く少女に出会ったことに始まります。私共は、このような少女をネパールに留めたい一心で、女児を養育する施設「サハラ・子供の家」を開設致しました。開設より24年間、卒所者は9名、現在の入所者は8名を数えます。運営に当たるNGOスタッフはボランティアで活動に参加しておりますが、そのスタッフの働きが社会貢献としてネパール社会福祉省に認められ、入所希望者は空きを待つ人気の施設になっていると聞き及びます。サハラから送られる子供たちの写真からは、落ち着いた平安な表情が見受けられ、私共は安堵する次第です。
本年度もNGOサハラとの契約を遵守しつつ、サハラの今後の課題である経済的自立の行方を見守りたいと思います。
「2の事業」子育て支援活動
西宮市教育委員会の『子供の居場所づくり事業』において、当法人の『ぼっこ会』は『よみがたりライブ』を開催しておりました。しかし、コロナ禍に事業が縮小され、この4年間開催は見送られております。再度の開催を働き掛けつつ、準備を致したいと思います。
「3の事業」アジアの女性への支援活動
サハラ・子供の家を卒所したソニーが、日本に来日し語学留学を経て就労ビザを取得し、北海道で仕事をしております。ここに至るまでの借金は、高額で返済は厳しくもありますが、彼女は折れずに働いております。どうか無事で健やかであれと祈ります。
尚、神戸女学院のバザーは5月27日に開催されました。当日は変わらぬ賑わいに圧倒されておりました。
夙川カトリック教会のバザーは11月19日に晴天の下開催され、和やかな交流を持つことが叶いました。
「4の事業」 ネットワークの構築
5の事業の朗読劇『火垂るの墓』の公演にあたり、火垂るの墓記念碑委員会、神原公民館、西宮市立大社小学校大社公民館、越木岩公民館のお力添えを賜り、420名程の方々にご覧頂きました。
尚、朗読台本『火垂るの墓』は(株)新潮社の窓口の下、著作権が許諾されましたことを、此処にご報告致します。
「5の事業」地域の方々との交流 【陽なたの会・朗読劇『火垂るの墓』上演にあたり】
この朗読劇は、戦時下に西宮のニテコ池地域に生きた兄妹の物語です。今は閑静な住宅地となるこの地域が、戦火にまみれていたとは、誰も信じられません。そこで「この事実を忘れてはならじ」と生まれたのが朗読劇『火垂るの墓』です。地域にあった本当の話を、そこに住む地域の人が、地域の人に語り継ぐ、この地域ならではの朗読劇です。西宮の小学校の「平和学習」の上演は、和を育む大切な機会となっております。メンバーは「平和の種」になりたくて、稽古に精進を致しております。
来年度も喜びをもって活動に臨みたいと思います。どうぞ、ご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
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